峯水 亮(みねみず りょう)日本の水中写真・映像作家。1970年大阪府枚方市生まれ。西伊豆大瀬崎でダイビングガイドとして活躍した後、1997年にフリーの写真家として独立し、峯水写真事務所を設立。公益社団法人日本写真家協会会員。2001年から2012年まで、海外ロケを中心としたダイビング誌などの撮影に従事。プライベートでは浮遊生物を中心とした海洋生物の撮影にも取り組んできた。数多くの児童向け書籍やTV番組などにも写真及び映像を提供する他、著書に「ネイチャーガイド-海の甲殻類」「日本の海水魚466(ポケット図鑑)/共著」「サンゴ礁のエビハンドブック」いずれも文一総合出版、「デジタルカメラによる水中撮影テクニック」誠文堂新光社、執筆を担当した書籍に「世界で一番美しいイカとタコの図鑑」エクスナレッジなど。2015年には浮遊生物撮影18年間をまとめ上げた集大成「日本クラゲ大図鑑」を平凡社より上梓。これまでの経験を活かし、自然番組の企画提案なども行っている。2015年にはBlack Water Dive®を商標登録し、さまざまな浮遊生物をフィールドで観察できるイベントBlack Water Dive®を国内外で開催。2016年 第5回 日経ナショナルジオグラフィック写真賞 グランプリ受賞。2017年6月、アメリカニューヨーク市のFoto Care Galleryにて自身初の個展「The Secret World of Plankton」を開催。BBC ,NBC, ABC, National Geographic などにこの作品が紹介された。2018年 山と渓谷社より「ときめくクラゲ図鑑」を刊行、ナショナルジオグラフィック社より写真集「Jewels in the night sea - 神秘のプランクトン」を刊行。また、同タイトルの個展をキヤノンギャラリー銀座・名古屋・大阪で開催。この写真集と写真展は、2019年日本写真協会賞の新人賞を受賞した。TBSテレビ「クレイジージャーニー」関西テレビ「NMBとまなぶくん」、日本テレビ「世界まる見えテレビ特捜部」「世界の果てまでイッテQ」MBS「情熱大陸」にも出演。
Canon EOS R5(4K30p,4K60p,8K30p) with Nauticam Housing
Canon EOS R7(4K30p,4K60p) with Nauticam Housing
Canon XF400(4K30p) with Nautilus Housing
My job is to photograph underwater nature. I'm always thinking that I want you to see the true shape and nature of a creature. Its reality is so beautiful. I feel more joy in "communicating" than in "an act of photography". I don't need a trendy way of shooting. But if I want to make a clearer portrayal and pursue beauty, I'd like to stick to the equipment.
People's interests tend to focus on only a handful of creatures with human values. There may be different things, such as things that are valuable to people, beautiful things, and ugly things. But all of them are given to this earth. In nature, various lives that many people do not see are actually related to each other. Therefore, I would like many people to know as many creatures as possible, to know their ecology as much as possible. Of course, there are some creatures I don't like. I try to avoid cockroaches and centipedes with many legs.
I thought that going to be an underwater photographer when I had experienced diving at 20 years old. In the first diving at that time, I thought "wonderful work" and "I want to tell this world to more people." After that, after 7 years of Diving guide and Instructor experience at the sea of "Osezaki"(Suruga Bay) West Izu Peninsula Japan, I became the current photographer, but even now the purpose from that time has not changed at all. The job of an underwater photographer may seem gorgeous, but I feel like a job that often confronts "loneliness". But that is unavoidable for confronting living things. If you can not stand "loneliness", this work may not hold. In order to know more about more living things, I always want to go out to the sea as much as possible. Even if it takes me many years, I am determined to accomplish the job. Because, It will be over at the moment I gave up.
Canon EOS R5(4K30p,4K60p,8K30p) with Nauticam Housing
Canon EOS R7(4K30p,4K60p) with Nauticam Housing
Canon XF400(4K30p) with Nautilus Housing
私の仕事は特に水中の自然を撮ることです。生き物や自然をありのままの姿で見てほしいといつも思っています。自然も生き物も、そのままが美しいです。「撮る行為」より「伝えること」に喜びを感じます。私には流行りの撮り方は必要ありません。でももし、生き物をより鮮明に見せるためや、美しさを追求する為であれば、撮影に使う機材には常にこだわり続けたいと思っています。
人は価値観の上で、ほんの一握りの生き物だけに目を向けがちです。人にとって価値のあるもの、美しいものや醜いものなど、いろいろとあるのかもしれません。でもそれらすべてがこの地球上に与えられた命なのです。自然の中では、多くの人が目を向けないような様々な命が、現実には互いに関わりあって生きています。ですから、私は少しでも多くの生き物たちを、その生態を、できるだけたくさんの方々に知ってもらいたいと思っています。もちろん、誰でも苦手な生き物はありますよね…、私だって、ゴキブリや脚の多いムカデなんかは大の苦手なのです。
私が水中写真家になったきっかけは、20歳になったころ初めて行った体験ダイビングでした。その時の最初のダイビングで、「こんなにすばらしい仕事はない」「もっとたくさんの人にこの世界を伝えたい」と思いました。その後、西伊豆大瀬崎の海で7年間のダイビングガイド・インストラクター経験を経て、現在のカメラマンになったわけですが、今でもその頃からの目的は何一つ変わっていません。水中写真家という仕事は、華やかに見えるかもしれませんが、どちらかというと「孤独」と向き合うことの多い仕事のように感じています。でも、それは生き物と対峙するためには仕方のないことです。「孤独」に耐えれなかったら、この仕事は成り立たないかもしれません。私はもっともっと生き物のことを知るために、可能な限り現場にいつも出ていたいと思っています。そして、常に目的を持って、時間はかかっても必ずやり遂げることです。あきらめた瞬間にそれはすべて終わってしまいます。